JAWACON-JAPAN WEB ANIME CONVENTION 2005

今や国内鉄鋼業界の三倍の市場を持つといわれるアニメーション産業。ジャパニメーションという造語が象徴するように、日本発のアニメーションには世界の目が向けられています。昨年2004年は特に、世界的に評価の高い作家の手によるアニメーションが続々と公開され、国内よりもむしろ海外に強いインパクトを与えました。
日本のコンテンツ産業の柱であるアニメーション。その中に実はまだあまり知られていないカテゴリーが生まれていることをご存知でしょうか。
それがウェブアニメーション。つまり、インターネットを通じて視聴可能なアニメーションです。その中でも、個人の手による作品が、次々に生まれているのです。

ご存知のとおり、近年のコンピュータの進化はめざましく、これまで個人では手に入らなかった製作環境が、当たり前のように手に入るようになり、クリエイターが「本当に作りたいものを作る」ことを可能にしました。もちろん、いわゆる商業アニメとは予算規模が違いますが、クリエイターの意思を１００％反映した作品の制作、まさに魂の具現化が可能になったのです。
そして時を同じくして、「インターネット」の隆盛。
配信する機器の進化と、回線環境を中心とした視聴環境の整備。
それはクリエイターたちに発表の場を与えたのです。
「ハードの進化」と「ITインフラの進化」、この２つの時代の流れが生みだしたのが、ウェブアニメーションなのです。

これは革新的かつ革命的なことです。
作り手個人の想いのすべてをそのまま形にし、それを全世界へ発信するなど、前時代では夢に描くことさえ不可能でした。この革命は、従来とは違う、真の意味で独創的な世界観を持つコンテンツを生み出したのです。

当然の成り行きとして、このウェブアニメーションの周囲はにわかに熱を帯びてきています。しかしながら世間一般への認知度という意味からしても、まだそのエネルギーの行き所を見つけ切れていないのが現状です。
我々はクリエイター有志を中心に、そのウェブアニメーションの世界へ渾身の一撃を加えることでエネルギーの爆発を促し、ある道筋を示すためにチームを結成しました。
それがmove on web.であり、その出発点が「JAWACON2005」です。