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当日の写美の延べ入場者数が6,694人(CG-ARTS協会発表)と、たまたまその日に来館して知った人だけで200人収容の1Fホールが即座に埋まりかねない状況の下、整理券が開演2時間前の16時になくなりました。そのため立ち見も出ました。
【補足事項】 ・一覧は作家の全作品を網羅しているわけではありません。また、他に載せたい作家さんもいますが都合上止む無く。 ・コザキユースケ氏はSPEED GRAPHER公式サイト用にもGIFアニメを制作しました。本業はイラストレーター。 ・秋元きつね氏は97年以前から活動しています。92年の「ウゴウゴ・ルーガ」に参加等。 ・「ノラトリアム」「ハナモスキー」は秋元きつね氏と井上雪子氏のユニット「ノラビット!」の制作です。 ・壱岐紀仁氏の「みんなのうた」はNHKのそれとは別物です。 【あらまし】 見るとお分かり頂けるのですが、この一覧表は「ウェブ史観」に基づいたものではありません。ネットを探れば「ウェブ史観」で書かれたものが存在するのでそちらにお任せ、もしくは「教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書(ばるぼら氏著)」の該当項目を一読頂くと良いでしょう。また、この一覧表はJAWACON公式ガイドブック「move on web.」のコンベンションプロファイルの項の作家紹介とも異なる別物になっています。 当件に関して題目通りを期待して肩透かしを喰らった方もおられるかも知れませんが、そもそもウェブアニメーションが近年の個人・自主制作(インディーズ)のアニメーション総体の見地からどういう位置づけであるか、さらにどういう時代背景で同時期に何が起きていたかを把握するところから始まっています。JAWACONというイベントを興すに当たっても、まずその前提がありました。恐らく肩透かしの理由はその前提を敢えて声高に叫んでいなかったからでしょう。そして何よりも今回に至っては、CGカーニバルという場をお借り出来た事、文化庁メディア芸術祭の会期中である事を考慮しつつ、それらを加味しています。それもまた「ウェブ史観」でない理由の1つです。 さて、本題。ウェブアニメーション、とりわけFLASHに関しては前半の5年とその後で大きく異なります。例えば一覧のひらら氏、さかどん氏は97年からサービスを開始したYnotのグリーティングカード(本数が多いので一覧では割愛)制作を行ってきた作家ですが、ブロードバンド化以降は本格アニメーション制作化も進んだのもあって、それまでのウェブ制作という見地だけでは語りにくい状況になりました。さらに予告編を適度にネットで公開し、02年に完成した新海誠氏の「ほしのこえ」のインパクトはウェブアニメーションにも少なからず影響を与えているのです(当日に上映した「吉野家」のほしのこえバージョンは、poeyama氏が「quino」で作品賞を受賞した02年のDoGA CGアニメコンテスト東京会場で実際上映された作品の再演)。リアルタイムで体感したウェブアニメーションの作者のリンクページを見ると、各ウェブアニメーションの作者のサイトの中に新海誠氏のリンクが紛れていたりで、結局、アニメーション制作という見地からだと憧れ、お手本、目標はそちらに向いてしまった人もいるのではないでしょうか。その一方、ソフト開発は皮肉にも前半の5年でアニメーション機能の実装を終え、プログラミング及びサーバ方面へと注力していったために、それとは関係なく「アニメーションを作りたくて作っているだけ」な作者の勢いの落としどころをどうすればいいんだろうという模索も窺えましたし、対するメディア側も扱いに困ってるような印象を受けなくもありませんでした。 以上、概略。とにかくウェブアニメーションとそれ以外、ではなくて、アニメーションを制作しているのですから地続きです。それを提言したかったイベントなのです。ただ、ソフトメーカーが合併したり各種動画配信サービスが盛況だったりで声高に叫ぶまでもない現状になりました。10年目の今年はますます境界が薄れていくでしょう。 【諸リンク】 文化庁メディア芸術プラザ 文化庁メディア芸術祭特設ブログ2005 CG carnival アドビ システムズ たけくまメモ ascii24.com アマチュアCGアニメーションの祭典“DoGAアニメーションコンテスト”入選作品上映会が開催 2002年5月9日 ぽんこつどっとねっと 俺ニュースミラー RNA side 20020506 |
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